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VYC-20Lヒアルロン酸フィラーによる側頭部陥凹の改善:安全性と有効性を検証した多施設ランダム化比較試験

Plastic and reconstructive surgery2025-01-14PubMed
総合: 69.0革新性: 6インパクト: 6厳密性: 9引用可能性: 4

概要

13カ月追跡の多施設RCTで、VYC-20Lは側頭部陥凹を有意に改善し、3カ月時点のATHS応答率は80.4%対13.5%(P<0.0001)でした。GAISやFACE-Qも高い改善を示し、有害事象は概ね軽度で、審美効果は1年以上持続しました。

主要発見

  • 3カ月時点でATHSの1グレード以上改善はVYC-20L群80.4%対対照群13.5%(P<0.0001)。
  • GAISの応答率は盲検評価者83.8%、被験者92.9%と高率でした(3カ月)。
  • FACE-Qの顔貌・側頭部満足度はベースラインから有意に上昇(いずれもP<0.0001)。
  • 効果は13カ月まで持続し、有害事象は概ね軽度で既知の安全性プロファイルと一致。

臨床的意義

VYC-20Lは側頭部陥凹の是正に有効で、持続性が高く安全性も良好です。高い満足度が期待でき、注射部位反応などの軽度の有害事象を適切に管理すべきです。

なぜ重要か

側頭部ボリューム改善に対する高水準のエビデンスを提供し、標準化した評価指標により施注実務と患者説明を支援します。

限界

  • サンプルサイズや用量の詳細は抄録に記載がありません。
  • 比較対象は無治療であり、他のフィラー製品への外的妥当性には注意が必要です。

今後の方向性

他製品との直接比較試験、血管損傷リスク低減のための解剖学的安全マッピング、複数年にわたる費用対効果評価が求められます。

研究情報

研究タイプ
ランダム化比較試験
研究領域
治療
エビデンスレベル
I - 盲検評価を伴うランダム化比較試験
研究デザイン
OTHER