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ボディコンツアリング目的の肋骨切除またはリモデリングに科学的根拠はあるか?—システマティックレビュー

Aesthetic plastic surgery2025-01-22PubMed
総合: 71.0革新性: 6インパクト: 7厳密性: 8引用可能性: 7

概要

12研究を対象としたPRISMA準拠レビューでは、手技・転帰が不均一であり、肋骨切除は気胸・慢性疼痛などのリスクが高く、リモデリングは相対的に合併症が少ないと示された。しかし、無作為化試験や長期追跡の欠如により結論は限定的であり、実臨床を導くための高品質研究が必要である。

主要発見

  • 12研究にわたり手技や評価項目、患者選択が不均一であった。
  • 肋骨切除は気胸・慢性疼痛などの合併症と関連し、リモデリング(グリーンスティック骨折やシェービング)は報告上の合併症が少なかった。
  • 長期安全性・有効性や無作為化試験が不足し、確定的推奨は困難である。

臨床的意義

肋骨切除の有害事象リスクとエビデンスギャップを患者に説明し、適応がある場合は肋骨リモデリングを慎重に選択し、標準化したアウトカム追跡を行うべきである。

なぜ重要か

急速に拡大する一方で物議を醸す美容手技を対象にエビデンスを統合し、臨床の抑制や患者安全性の優先付けに資する。

限界

  • 基礎となるエビデンスの多くが観察研究で不均一。
  • 異質性のためメタ解析不可で、長期追跡が乏しい。

今後の方向性

前向きレジストリや無作為化試験により、肋骨切除とリモデリングを標準化アウトカム(ウエスト指標、呼吸機能、疼痛、満足度)で比較し、長期安全性を監視する。

研究情報

研究タイプ
システマティックレビュー
研究領域
治療
エビデンスレベル
III - 無作為化試験を欠く観察研究を中心としたシステマティックレビュー
研究デザイン
OTHER