2–5歳の軽度〜中等度アトピー性皮膚炎に対するロフルミラストクリーム0.05%1日1回外用の有効性と安全性(INTEGUMENT-PED):第3相ランダム化比較試験
総合: 75.0革新性: 7インパクト: 7厳密性: 9引用可能性: 5
概要
2–5歳の軽度〜中等度アトピー性皮膚炎において、ロフルミラスト0.05%は4週間でvIGA-AD、EASI-75、掻痒を有意に改善し、掻痒は24時間以内から緩和しました。安全性は良好で、有害事象は低率かつ大半が軽度〜中等度、局所の不快感も極めて少数でした。
主要発見
- Week4のvIGA-AD成功はロフルミラスト群で有意に高率(25.4% vs 10.7%;p<0.0001)。
- EASI-75およびWI-NRS成功でもロフルミラスト群が優越(39.4% vs 20.6%;p<0.0001、35.3% vs 18.0%;名目p=0.0002)。
- 初回塗布から24時間以内に掻痒改善がみられ、有害事象は低率で軽度〜中等度が大半、灼熱/刺痛の不快感は0.7%以下。
臨床的意義
ロフルミラスト0.05%は、2–5歳の軽度〜中等度アトピー性皮膚炎における1日1回の忍容性良好な選択肢として考慮可能です。長期安全性および外用ステロイドやカルシニューリン阻害薬との直接比較は今後の課題です。
なぜ重要か
外用選択肢が限られる年少児に対して、ステロイドスパリングのPDE4阻害薬を支持する質の高い無作為化エビデンスを提示します。
限界
- 治療期間が4週間と短く、効果の持続性や長期安全性の評価に限界がある
- 外用ステロイドやカルシニューリン阻害薬との有効薬対照比較がない
今後の方向性
長期の安全性・有効性の検討、有効薬対照(外用ステロイド/カルシニューリン阻害薬)との直接比較、より重症例や多様な集団での実臨床有効性評価が必要です。
研究情報
- 研究タイプ
- ランダム化比較試験
- 研究領域
- 治療
- エビデンスレベル
- I - 第3相の無作為化二重盲検対照試験
- 研究デザイン
- OTHER