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単独乳房切除術と即時乳房再建の比較:傾向、誘因因子、患者報告アウトカム、および傾向スコアマッチングの有無による腫瘍学的安全性解析(乳房切除術3,759例)

Aesthetic plastic surgery2025-03-07PubMed
総合: 73.0革新性: 7インパクト: 8厳密性: 7引用可能性: 8

概要

3,759例の後ろ向きコホート(PSM適用)で、乳房切除後の即時再建は患者報告の審美的アウトカムを改善し、中央値106.1か月の追跡で局所再発・遠隔転移・全生存に差は生じませんでした。若年、術前MRI、ルミナルA、乳頭温存、ハイボリューム/オンコプラスティック術者が独立して再建と関連しました。

主要発見

  • 3,759例のうち29%が即時再建を受け、時間経過とともに再建は増加し単独切除は減少。
  • 即時再建は患者報告の審美的評価が高く、乳房温存術と同等の評価を示した。
  • PSM後・中央値106.1か月の追跡で、単独切除と比べ局所再発・遠隔転移・全生存に差は認められなかった。

臨床的意義

癌制御を損なわずに適切な患者へ即時再建を提案できることを支持し、アクセスと成績向上に寄与する関連因子を示します。

なぜ重要か

即時再建の腫瘍学的安全性と審美的利点を裏付ける質の高い観察的エビデンスであり、患者説明や医療資源配分に有用です。

限界

  • 後ろ向き単施設研究であり、選択バイアスや施設特有の実践による影響が残存しうる。
  • 再建術式や合併症の詳細は抄録では不明。

今後の方向性

再建術式間での腫瘍学的安全性の検証、多施設前向き研究によるQOL・費用対効果・公平なアクセスの評価が必要です。

研究情報

研究タイプ
コホート研究
研究領域
治療
エビデンスレベル
III - 傾向スコアマッチングを用いた後ろ向きコホート研究
研究デザイン
OTHER