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審美注入における超音波画像の使用:修正デルファイ法によるコンセンサス

Journal of plastic, reconstructive & aesthetic surgery : JPRAS2025-03-19PubMed
総合: 73.5革新性: 8インパクト: 8厳密性: 6引用可能性: 9

概要

国際パネルは、審美注入における超音波の前提条件とベストプラクティスに合意しました。最低15MHzの線形プローブ、Bモード・カラードプラ・スペクトラルドプラと画像/動画保存の必須化、パワードプラの推奨が示され、高リスク血管領域での注入前走査と合併症管理を必須とし、多くの顔面部位で超音波ガイド下注入と無菌的手技を推奨しました。

主要発見

  • 最低機器要件:15MHz以上の線形プローブ、Bモード・カラードプラ・スペクトラルドプラと記録保存は必須、パワードプラは推奨、携帯型も許容。
  • 高リスク血管領域の注入前および合併症管理では超音波が必須で、注入前に既存フィラーの同定を行う。
  • フィラー・毒素・注射脂肪溶解では多くの顔面部位で超音波ガイド下注入を推奨し、無菌プローブカバー/ゲルが必要。合併症治療の病変内注入では超音波ガイドが不可欠。

臨床的意義

高リスク領域では注入前の超音波走査を日常化し、記録保存を徹底、既存フィラーの同定を行い、フィラー・毒素・注射脂肪溶解に超音波ガイド(無菌カバー/ゲル使用)を適用します。臨床導入前に体系的なトレーニングカリキュラムを実施すべきです。

なぜ重要か

超音波使用の機器・適応・訓練要件を学際的に具体化した国際コンセンサスであり、安全かつ標準化された審美注入実践を可能にし、重篤な血管合併症の低減が期待されます。

限界

  • 前向きアウトカム検証を欠く専門家合意であり、パネル選定バイアスの可能性。
  • 導入後の合併症減少を定量化する患者データがない。

今後の方向性

超音波ガイド導入による合併症減少を検証する前向き多施設研究や、能力基盤型トレーニング・認証制度の構築が求められます。

研究情報

研究タイプ
症例集積
研究領域
診断
エビデンスレベル
V - 直接的な臨床アウトカムを伴わない修正デルファイ法による専門家合意。
研究デザイン
OTHER