皮膚若返りにおける中核的革新:マイクロコアリング技術の系統的レビュー
Dermatologic surgery : official publication for American Society for Dermatologic Surgery [et al.]•2025-03-21•PubMed
総合: 72.5革新性: 7インパクト: 7厳密性: 8引用可能性: 6
概要
本PRISMA準拠の系統的レビューは、8件(前臨床3件、臨床5件・112例)を同定し、マイクロコアリングが組織除去と真皮リモデリングにより顔面のしわや皮膚品質を改善し、処置時の痛み・出血や処置後の皮膚反応は微量〜中等度で一過性であることを示した。今後は大規模集団、長期追跡、他技術との直接比較が必要である。
主要発見
- 前臨床ブタ3件、臨床5件(計112例)の8研究を解析
- 顔面のしわ改善、皮膚の引き締め、表皮・真皮再生/リモデリングを示唆
- 有害事象は概ね微量〜中等度の痛み・出血と一過性の処置後皮膚反応
- 針径・深さ・密度などデバイス条件に異質性が存在
臨床的意義
マイクロコアリングは顔面若返りに有効かつ許容可能と考えられるが、一過性の反応とエビデンスの成熟度が低い点を説明し、より大規模な対照試験の結果が出るまで管理されたプロトコールで導入すべきである。
なぜ重要か
低侵襲の新規若返りモダリティに関する早期の臨床・前臨床エビデンスを統合し、非外科的美容医療の実践を変え得る可能性があるため重要である。
限界
- 臨床サンプルサイズが小さく、プロトコールやデバイスに異質性
- 追跡期間が短く、直接比較のランダム化試験が未実施
今後の方向性
既存の低侵襲モダリティとの多施設ランダム化比較試験を実施し、パラメータの標準化、長期組織学評価および患者報告アウトカムの導入が求められる。
研究情報
- 研究タイプ
- システマティックレビュー
- 研究領域
- 治療
- エビデンスレベル
- I - PRISMA準拠のシステマティックレビューで、臨床・前臨床研究を統合
- 研究デザイン
- OTHER