一晩塗布のサンドイッチ療法における5%システアミン+エクトインクリームと4%ハイドロキノン+エクトインクリームの有効性:肝斑治療を対象とした二重盲検ランダム化比較試験
総合: 69.5革新性: 7インパクト: 6厳密性: 8引用可能性: 5
概要
多施設二重盲検RCTにおいて、5%システアミン+エクトインと4%ハイドロキノン+エクトインはいずれもmMASIとJANUS-Iで有意に改善し、QOLも類似の向上を示した。群間差は有意でなく、夜間塗布の「サンドイッチ療法」におけるシステアミン+エクトインの有用な選択肢性が支持された。
主要発見
- 5%システアミン+エクトインと4%ハイドロキノン+エクトインを比較する二重盲検多施設RCT。
- 両群でmMASIとJANUS-Iが改善し、群間差は統計学的有意ではなかった(p > 0.05)。
- QOL(MELASQoL、DLQI)は両群で改善し、群間差は認めなかった。
- 夜間塗布の「サンドイッチ療法」レジメンの実施可能性を統制下で示した。
臨床的意義
ハイドロキノンが禁忌・入手困難・忍容性不良の場合に、夜間塗布プロトコル下でのシステアミン+エクトインの使用を検討できる。反応性と忍容性のモニタリングが推奨される。
なぜ重要か
ハイドロキノンの安全性・規制上の懸念がある肝斑の外用初期治療選択に、直接比較RCTのエビデンスを提供する。客観評価と患者報告指標の双方で同等性を示した点が重要。
限界
- 抄録に症例数と追跡期間の詳細が記載されておらず、推定精度と長期的解釈に制約がある。
- 単一国での実施のため、多様な皮膚光線感受性や医療環境への一般化には検証が必要。
今後の方向性
皮膚フォトタイプで層別化した大規模・長期の非劣性試験を行い、安全性・忍容性プロファイルと費用対効果を評価する。
研究情報
- 研究タイプ
- ランダム化比較試験
- 研究領域
- 治療
- エビデンスレベル
- I - 2つの外用療法を比較する二重盲検ランダム化比較試験。
- 研究デザイン
- OTHER