メインコンテンツへスキップ

顔面/頸部アトピー性皮膚炎に対するルキソリチニブ外用クリーム単剤療法:分散型ランダム化第2相試験の結果

The Journal of dermatological treatment2025-03-26PubMed
総合: 72.0革新性: 6インパクト: 6厳密性: 9引用可能性: 6

概要

分散型・二重盲検の第2相試験(n=77)で、1.5%ルキソリチニブ外用1日2回は、写真ベースの盲検評価で週4の頭頸部EASI-75達成率が車両より高かった(37.0%対17.4%)。忍容性は良好で、週4以降は全例で必要時使用となった。

主要発見

  • 77例(44.2%がBlack)の2:1無作為化・二重盲検・分散型第2相試験で、ベースライン頭頸部EASIは1.2。
  • 週4の頭頸部EASI-75達成率は、中央盲検の写真評価でルキソリチニブ群が車両群を上回った(37.0%対17.4%)。
  • 忍容性は良好で、週4以降は全例が必要時使用に移行し週8まで継続。

臨床的意義

ステロイド回避と忍容性が重要な顔/頸部ADにおいて、ルキソリチニブ外用は有力な選択肢。分散型の写真評価は受診アクセスやアドヒアランス向上にも寄与し得る。

なぜ重要か

審美的に敏感な顔/頸部に特化し、分散型・写真盲検評価を用いた対照エビデンスを提示。忍容性と安全性が重視される部位での外用JAK阻害の有用性を裏づける。

限界

  • 主要治療期間が短く(4週)、症例数も少ないため、検出力と効果持続の評価に限界がある。
  • ベースラインEASIが低く、より重症例への外的妥当性が限定される可能性。

今後の方向性

顔/頸部での有効薬との直接比較、敏感肌や有色人種に関連する安全性評価、分散型モニタリングを含む大規模・長期試験が望まれる。

研究情報

研究タイプ
ランダム化比較試験
研究領域
治療
エビデンスレベル
I - 盲検中央評価を備えたランダム化二重盲検・車両対照試験。
研究デザイン
OTHER