ポリ-L-乳酸送達におけるアブレーティブ・フラクショナルレーザー対針系デバイス:OCTおよび組織学的検討
Dermatologic surgery : official publication for American Society for Dermatologic Surgery [et al.]•2025-04-02•PubMed
総合: 74.5革新性: 8インパクト: 7厳密性: 7引用可能性: 8
概要
ヒト全層皮膚の ex vivo 実験で、アブレーティブ・フラクショナルレーザーはOCTおよび組織学で顕著なPLLA取り込みを示した一方、MNRFやマイクロニードルでは僅少であった。CO2レーザーは深層(120–240 μm)、DFGレーザーは表層(0–120 μm)送達を示し、チャネル形状が深達度を制御しうることが示唆された。
主要発見
- OCTにより、AFLで形成されたチャネル内へPLLA粒子が下降する様子が観察され、MNRFやマイクロニードルでは認められなかった。
- 組織学で、CO2レーザーのチャネルで最大80.3%、DFGレーザーで61.9%のPLLA取り込みが確認され、MNRF(1.4%)およびMN(0.7%)では僅少であった。
- CO2レーザーは120–240 μmの深達、DFGレーザーは0–120 μmの表層送達を示した。
臨床的意義
美容皮膚科では、外用PLLA送達にAFLの優先使用が示唆され、目的の深達度に応じてCO2とDFGを選択しうる。臨床プロトコルはin vivoでの保持とリモデリング効果の確認を待つべきである。
なぜ重要か
PLLA経皮送達における装置特異的かつ機序に基づく戦略を提示し、針系からレーザー支援送達への実践的転換と深達度の最適化を促しうる。
限界
- ex vivo研究であり、in vivoでの保持、安全性、臨床的リモデリング効果は未解明。
- 単一組織ソースおよび限定的なチャネル条件により一般化可能性が制限される可能性。
今後の方向性
PLLAの保持、リモデリング効果、安全性を定量化するin vivo試験を実施し、深達度を最適化するレーザー条件と粒子製剤を検討する。
研究情報
- 研究タイプ
- 症例集積
- 研究領域
- 治療
- エビデンスレベル
- V - 臨床アウトカムを伴わないex vivoの機序的実験研究
- 研究デザイン
- OTHER