メインコンテンツへスキップ

単孔式腹腔鏡下虫垂切除術と三孔式腹腔鏡下虫垂切除術の手術時間および術後疼痛の比較に関するメタアナリシス

International journal of surgery (London, England)2025-09-22PubMed
総合: 79.5革新性: 7インパクト: 0厳密性: 0引用可能性: 0

概要

21件のRCT(n=2454)の統合では、単孔式は三孔式に比べ手術時間がわずかに長いものの(3.8分、非有意)、近年ほど差が縮小する傾向が示された。12・24時間の疼痛スコア、合併症、開腹移行率は同等で、審美的満足度はSILAで高かった。一方、SILAの約7%で追加トロカーが必要であった。

主要発見

  • SILAはCLAより平均3.80分長かったが(平均差3.80、95%CI −0.25~7.85、p=0.07)、有意差は認めなかった。
  • メタ回帰では、近年の試験ほど手術時間差が縮小する傾向が示された(p=0.003)。
  • 追加鎮痛薬はCLAで少なかった(標準化平均差0.24、95%CI 0.10~0.38、p<0.01)が、12時間・24時間の疼痛スコア差は認めなかった。
  • 術後合併症および開腹移行率は両群で同等であった。
  • 審美的満足度はSILAで優位であり、SILAの7%で追加トロカーが挿入された。

臨床的意義

審美性を重視する患者にはSILAを提案でき、手術時間がやや長い可能性や追加ポートの少数例での必要性を説明しつつ、疼痛や合併症がCLAと同等であることを伝えるべきである。

なぜ重要か

本高品質メタアナリシスは審美的満足度と標準外科成績を統合して評価し、安全性を損なわず患者中心の選択肢としてSILAを支持する。

限界

  • 鎮痛プロトコールやアウトカム定義の不均一性が存在
  • 長期アウトカムが限られ、審美的満足度の評価法も研究間で異なる可能性

今後の方向性

鎮痛法の標準化と審美・PROを含むコアアウトカムセットを用いた最新RCTを実施し、長期のヘルニアやポート部合併症も評価する。

研究情報

研究タイプ
システマティックレビュー/メタアナリシス
研究領域
治療
エビデンスレベル
I - ランダム化比較試験のシステマティックレビュー/メタアナリシス。
研究デザイン
OTHER