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美容下眼瞼形成術後の下眼瞼変位に対するTemporal MORE(眼輪筋再配置法変法):117例の前向き研究

Plastic and reconstructive surgery2025-12-09PubMed
総合: 68.5革新性: 7インパクト: 7厳密性: 7引用可能性: 6

概要

下眼瞼形成術後の下眼瞼変位117例において、Temporal MORE併用術は症状を大幅に改善し、患者・術者評価ともに高い審美満足度を示し、合併症は低率でした。前葉欠損を標的とした体系的な修正戦略を支持します。

主要発見

  • 下眼瞼形成術後の両側下眼瞼変位117例(2021–2023年)の前向きコホート
  • 自覚症状スコアは74.91→9.03/100へ改善;患者の審美満足度は53.67/60
  • 5名の独立した術者による写真評価で審美スコア平均51.97/60
  • 合併症は低率:軽度結膜浮腫5.13%、側頭部肥厚性瘢痕2.56%、一過性前頭神経麻痺1.71%、血腫0.85%;軽度左右差2例、再発2例

臨床的意義

前葉欠損が主体の下眼瞼変位では、Temporal MOREに外眼角強化と脂肪移植を併用する選択肢が有用。熟練施設での実施により高満足度と低合併症率が期待できます。

なぜ重要か

審美的眼瞼手術で恐れられる合併症に対し、前向きかつ複数評価者で実証した再手術手順を提示し、再現性の高い戦略を提供します。

限界

  • 対照群・比較手技がなく、併用手技による交絡の可能性
  • 追跡期間や矯正の持続性が抄録では明示されていない

今後の方向性

層別(前・中・後葉)に応じた他手技との比較研究、眼瞼位置の安定性や眼表面の健康を含む長期追跡の実施。

研究情報

研究タイプ
コホート研究
研究領域
治療
エビデンスレベル
III - 対照群を伴わない前向き単群コホート研究。
研究デザイン
OTHER