局所再発乳癌に対する再乳房温存手術と術中再照射の実行可能性・安全性:第II相試験
Radiotherapy and oncology : journal of the European Society for Therapeutic Radiology and Oncology•2026-04-21•PubMed
総合: 77.0厳密性: 8革新性: 7ジャーナル: 8臨床: 8
概要
全乳房照射後5年以上を経た低リスクの再発例を対象とした多施設前向き第II相試験で、再乳房温存手術+術中再照射は12カ月時点でグレード2以上の線維化非発現90.6%を達成し、60カ月まで局所制御と乳房温存維持率が良好であった。厳選された症例における救済乳房切除の代替“一日治療”として支持される。
主要発見
- 12カ月時点のグレード2以上の乳房線維化非発現は90.6%(48/53、95%信頼区間79.3–96.9)。
- 局所再発なし生存率は36カ月96.8%、60カ月81.2%。
- 乳房切除回避率は36カ月94.2%、60カ月92.3%。
- 中央値59カ月の追跡で再温存後の新規局所再発は3例のみ。
臨床的意義
過去に全乳房照射を受けた後のER陽性・リンパ節陰性・小病変・遅発性の乳房内再発では、救済乳房切除に代わる安全で整容性に優れた選択肢として、術中再照射併用の再乳房温存術を共同意思決定の中で提示できる。
なぜ重要か
再温存か救済乳房切除かという臨床的意思決定に、登録済み多施設前向き試験と長期追跡、臨床的に重要な毒性・局所制御指標で応えた点が重要である。
限界
- 対照群を欠く単群試験であり因果推論に制約
- 低リスク症例に限定されており一般化可能性に限界
今後の方向性
救済乳房切除や体外照射の再照射との無作為化比較、最新全身療法との統合、整容性とQOLに焦点を当てた患者報告アウトカムの強化が望まれる。
研究情報
- 研究タイプ
- コホート研究
- 研究領域
- 治療
- エビデンスレベル
- II - 前向き単群第II相試験に基づく中等度の治療エビデンス
- 研究デザイン
- OTHER