TBI診療において侵襲的ICPモニタが利用できない状況での非侵襲的ICPモニタリングに関するブリュッセル・コンセンサス(B-ICONIC推奨と管理アルゴリズム)
総合: 78.5革新性: 7インパクト: 9厳密性: 8引用可能性: 8
概要
国際専門家パネルがスコーピングおよびシステマティックレビュー(メタ解析含む)とDelphi法により、侵襲的モニタがない状況での非侵襲的ICPに基づくTBI管理について、実践的アルゴリズムを含む34の推奨(強32)を提示しました。
主要発見
- TBIにおけるnICP活用について、3領域にわたる34の推奨(強32、弱2)を策定。
- nICP閾値に基づく治療エスカレーションの4アルゴリズムとデエスカレーションのヒートマップを提示。
- 3件のスコーピングレビューと4件のシステマティックレビュー+メタ解析、修正Delphi法に基づく合意形成。
臨床的意義
侵襲的モニタが使えない場合でも、nICPの閾値に基づき治療の強化・緩和を系統的に行い、可能な限り臨床所見や画像を統合して意思決定できます。
なぜ重要か
資源制約や施設差のある現場で非侵襲的ICPに基づくTBI管理を標準化し得る実践的アルゴリズムを提供します。
限界
- 合意に基づく推奨のため、多様な環境での前向き検証が必要
- nICP技術間の不均質性と精度のばらつき
今後の方向性
nICPの閾値とアルゴリズムを、侵襲的ICPとの比較や患者中心アウトカムで検証する多施設前向き研究が求められます。
研究情報
- 研究タイプ
- システマティックレビュー/メタアナリシス
- 研究領域
- 診断
- エビデンスレベル
- III - スコーピング/システマティックレビューとDelphi法に基づくコンセンサス。介入試験ではない
- 研究デザイン
- OTHER