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院内心停止における蘇生中止規則

JAMA internal medicine2025-01-27PubMed
総合: 83.0革新性: 8インパクト: 9厳密性: 8引用可能性: 9

概要

デンマークで開発しスウェーデン・ノルウェーで検証した院内TOR規則5つを提示。最良規則(目撃なし・モニタなし・心静止・蘇生10分以上)は、全症例の11%を中止候補とし、30日死亡の偽陽性率0.6%で3国にわたり一貫した性能を示した。

主要発見

  • 53,864通りの組合せから所定の性能基準を満たす5つのTOR規則が臨床的に有用と判定された。
  • 最良規則(目撃なし・モニタなし・心静止・蘇生10分以上)は、陽性率11%、30日死亡の偽陽性率0.6%を達成した。
  • スウェーデン・ノルウェーの外部検証でも性能は一貫し、一般化可能性が示唆された。

臨床的意義

臨床現場(麻酔科・ICU含む)で最良規則を導入することで、リアルタイムの判断を支援し、無益な蘇生を減らし、早期終了の危険を抑えつつ標準化が図れる。

なぜ重要か

院内心停止の重大なエビデンスギャップを埋め、偽陽性が極めて低いベッドサイド適用可能なTOR規則を外部検証付きで提示した。

限界

  • 観察レジストリ研究であり、未測定交絡や誤分類の可能性がある
  • 倫理・法制度・施設文化の差により導入や遵守にばらつきが生じ得る

今後の方向性

前向き実装研究により、業務統合、医療者の遵守、患者・家族とのコミュニケーション、転帰を評価。EHRやCPRダッシュボードとのリアルタイム統合の検討。

研究情報

研究タイプ
コホート研究
研究領域
予後
エビデンスレベル
II - 全国レジストリを用いた外部検証付きの良質な予後研究
研究デザイン
OTHER