成人重症集中治療超音波に関するSCCMガイドライン:2024年フォーカスアップデート
総合: 84.0革新性: 7インパクト: 9厳密性: 9引用可能性: 9
概要
本フォーカスアップデートは2016年以降の新規エビデンスを統合し、敗血性ショック、急性呼吸困難/呼吸不全、心原性ショックにおける管理でCCUSの使用を提案した。特に、CCUSに基づく目標志向の体液量管理は通常ケアと比較して死亡率改善と関連した。一方、心停止管理での優越性は不明である。
主要発見
- 敗血性ショック、急性呼吸困難/呼吸不全、心原性ショックでの管理にCCUSの使用を提案。
- CCUSに基づく目標志向の体液量管理は通常ケアと比べ死亡率改善と関連。
- 心停止管理におけるCCUSの優越性を示すエビデンスは不十分。
臨床的意義
ショック病態のプロトコールにCCUSを組み込み、体液反応性や循環動態判断を支援すべきである。習熟度向上と品質管理を重視し、心停止への適用は追加エビデンスが得られるまで慎重に。
なぜ重要か
体液量管理での死亡率改善と整合するCCUS活用を示したガイドラインは、ICUプロトコールと教育に直接影響し、広範な実践と研究の方向性を規定する。
限界
- 5つのPICOに焦点を当てており、他のCCUS応用を網羅していない可能性
- 一部領域(例:心停止)では研究の異質性と無作為化エビデンスの不足
今後の方向性
ハードアウトカムを標的としたCCUSプロトコールの多施設RCT、訓練・資格付与・品質管理に関する実装科学研究、心停止経路での評価が必要。
研究情報
- 研究タイプ
- システマティックレビュー
- 研究領域
- 診断
- エビデンスレベル
- I - 系統的レビューとGRADE評価に基づくガイドライン
- 研究デザイン
- OTHER