高齢者全身麻酔におけるレミマゾラムとプロポフォールの安全性比較:システマティックレビューとメタアナリシス
総合: 74.0革新性: 7インパクト: 7厳密性: 8引用可能性: 7
概要
8件のRCT(n=571)のメタ解析で、レミマゾラムはプロポフォールに比べ高齢者全身麻酔中の低血圧・徐脈・注射部位痛を減少させ、導入後のMAP・心拍数の安定性が高いことが示されました。高齢患者での安全な選択肢を支持します。
主要発見
- 高齢者全身麻酔におけるレミマゾラムとプロポフォールの比較RCT8件(571例)が統合。
- レミマゾラムはプロポフォールに比べ低血圧・徐脈の発生率が低い。
- 注射部位痛もレミマゾラムで少ない。
- 導入後のMAPと心拍数がレミマゾラムでより安定。
臨床的意義
低血圧・徐脈リスクが懸念される高齢者では、導入・維持鎮静にレミマゾラムの第一選択または代替使用を検討。研究間の異質性を踏まえた用量個別化と厳密なモニタリングが重要です。
なぜ重要か
麻酔実践の中心である高リスク集団に対し、RCT統合エビデンスで鎮静薬選択と導入期循環管理を直接的に支援します。
限界
- 総症例数は中等度で、用量・麻酔プロトコル・アウトカム定義の異質性の可能性
- 長期転帰は限定的で、主に導入期の安全性指標に焦点
今後の方向性
高リスク高齢者手術におけるレミマゾラム中心とプロポフォール中心経路の実装試験で、回復指標や費用対効果を含めて比較検証すべきです。
研究情報
- 研究タイプ
- メタアナリシス
- 研究領域
- 治療
- エビデンスレベル
- I - RCTのシステマティックレビュー/メタ解析による最上位の比較安全性エビデンス。
- 研究デザイン
- OTHER