成人一般ICU患者のためのコアアウトカムセット
総合: 79.0革新性: 8インパクト: 9厳密性: 7引用可能性: 9
概要
多職種・多国のパネルによる修正デルファイ法により、成人一般ICU試験のための6項目コアアウトカム(生存、生命維持療法非使用、せん妄なし、院外生活、健康関連QOL、認知機能)が策定・国際検証された。患者・家族・医療者・研究者にとって重要なエンドポイントの調和が図られる。
主要発見
- 329件の既報アウトカムを抽出し、264名参加のデルファイに50項目を進出。
- 国際検証を経て「生存」「生命維持療法非使用」「せん妄なし」「院外生活」「健康関連QOL」「認知機能」の6項目に合意。
- 14カ国・22パネル(国内5、国際17)で高い参加率と合意形成を達成。
臨床的意義
ICU臨床試験は本6項目を組み込むことでエンドポイントを標準化し、試験間比較を容易にし、患者中心性を担保すべきである。
なぜ重要か
コアアウトカムの普及は、試験の比較可能性やメタ解析、規制・HTAの整合性を高め、集中治療研究の質を底上げしうる。
限界
- 初期開発がデンマーク中心で地理的バイアスの可能性
- 各アウトカムの具体的測定手法の標準化は今後の課題
今後の方向性
各アウトカムの測定指標と評価時点を標準化し、レジストリやRCT、研究資金要件への採用を促進。低中所得国での適用性検証も推進する。
研究情報
- 研究タイプ
- システマティックレビュー
- 研究領域
- 予後
- エビデンスレベル
- V - 専門家合意(デルファイ法)によるコアアウトカム策定
- 研究デザイン
- OTHER