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オピオイド使用障害患者における急性疼痛管理:システマティックレビュー

Annals of internal medicine2025-03-17PubMed
総合: 75.5革新性: 7インパクト: 7厳密性: 8引用可能性: 8

概要

事前登録された本システマティックレビュー(115研究)では、急性疼痛時(多くは周術期)のブプレノルフィン継続が中止と比べ同等または良好な疼痛アウトカムに関連することが示唆された。限られたRCTでは、クロニジン、ハロペリドール+ミダゾラム+静注モルヒネ、術中静注リドカインが疼痛改善に有望である一方、OUDアウトカムへの影響は未解明である。

主要発見

  • コホート研究群では、急性疼痛期のブプレノルフィン継続は中止と比して疼痛アウトカムが同等または改善した。
  • 単独RCTでは、経口クロニジン、筋注ハロペリドール+ミダゾラム+静注モルヒネ、術中静注リドカインが急性疼痛アウトカムを改善し得ることが示唆された。
  • メサドンおよび急性疼痛介入がOUDアウトカムに及ぼす影響に関するエビデンスは乏しく、重要な研究ギャップである。

臨床的意義

周術期チームは急性疼痛期のブプレノルフィン継続を検討し、クロニジンや術中静注リドカインなどの多面的補助療法を評価すべきである。一方、メサドンや長期OUDアウトカムに関するデータ不足を認識する必要がある。

なぜ重要か

オピオイド危機の中核にあるOUD患者の周術期戦略に指針を与え、臨床プロトコルを見直し得る重要なエビデンスギャップを明らかにする。

限界

  • 観察研究が多数で交絡のリスクが高い
  • ED/病院設定が中心で、高力価合成オピオイド普及前や非米国の阿片使用集団が多い

今後の方向性

現代の周術期環境(メサドン治療患者を含む)で実用的RCTを実施し、疼痛アウトカムに加え再発や治療継続などOUDアウトカムを評価する。

研究情報

研究タイプ
システマティックレビュー
研究領域
治療
エビデンスレベル
I - 無作為化試験および観察研究を含む事前登録プロトコルのシステマティックレビュー
研究デザイン
OTHER