世界の医療環境における重症患者の病院内負担:マラウィ、スリランカ、スウェーデンのポイント・プレバレンスおよびコホート研究
総合: 73.0革新性: 7インパクト: 8厳密性: 7引用可能性: 8
概要
8病院3,652例の解析では、重症のポイント・プレバレンスは12.0%、院内死亡率は18.7%でした。重症患者の死亡オッズは非重症の7.5倍で、96.1%はICU外の一般病棟で管理されていました。
主要発見
- 成人入院患者における重症のポイント・プレバレンスは12.0%(95%CI 11.0–13.1)。
- 重症患者の院内死亡率は18.7%(95%CI 15.3–22.6)、非重症との比較で死亡の粗オッズ比は7.5(95%CI 5.4–10.2)。
- 重症患者の96.1%(95%CI 93.9–97.6)がICUではなく一般病棟で治療されていた。
臨床的意義
一般病棟での必須かつ低コストのクリティカルケア(生命徴候に基づく早期識別、酸素療法、輸液蘇生、モニタリング)を実装し、ICUへのエスカレーション体制を強化すべきです。
なぜ重要か
ICU外に潜在する重症患者の大きな負担を定量化し、低コストで拡大可能なクリティカルケア介入の重要な標的を明確に示しました。
限界
- 各施設の単一日のスナップショットであり、症例数の時間的変動を捕捉しにくい。
- バイタルサインに基づく定義は一部の誤分類の可能性があり、一般化可能性は8病院に限定。
今後の方向性
病棟ベースの必須クリティカルケア・バンドルや早期警戒システムを大規模に検証し、死亡率やICU利用への影響を医療システム横断で評価すべきです。
研究情報
- 研究タイプ
- コホート研究
- 研究領域
- 予後
- エビデンスレベル
- III - 前向き観察(ポイント・プレバレンス+コホート追跡)に基づくエビデンス。
- 研究デザイン
- OTHER