オピオイド治療中の慢性腰痛に対するマインドフルネス療法対認知行動療法:ランダム化臨床試験
総合: 75.0革新性: 6インパクト: 7厳密性: 9引用可能性: 7
概要
オピオイド治療中の慢性腰痛770例の多施設RCTで、マインドフルネス療法と認知行動療法はいずれも6・12か月で疼痛と機能を有意に改善し、重篤な有害事象はありませんでした。主要評価項目でMBTはCBTに非劣性で、両群でオピオイド用量も減少しました。
主要発見
- 770例(各群385例)を無作為化し、6・12か月で両群ともBPI疼痛とODI機能が有意に改善。
- 群間差は有意ではなく、主要評価項目でMBTはCBTに非劣性。
- 重篤な有害事象はなく、両群でオピオイド用量が経時的に減少。
臨床的意義
オピオイド治療中のCLBP患者に対し、MBTまたはCBTのいずれを提供しても疼痛・機能改善とオピオイド減量が見込めます。両療法のアクセス拡大はオピオイド関連害の軽減に寄与します。
なぜ重要か
難治性CLBPでのオピオイド依存低減に資する拡張性の高い非薬物療法の有効性を示し、疼痛管理プログラムに有用です。
限界
- 部分的マスキングにより期待効果の影響の可能性、介入遵守や練習量のばらつき。
- 白人・英語話者が多く、一般化可能性に制限がある。
今後の方向性
費用対効果、デジタル提供、より多様な集団や通常診療比較での効果の検証、反応の修飾因子・媒介因子の解明が求められます。
研究情報
- 研究タイプ
- ランダム化比較試験
- 研究領域
- 治療
- エビデンスレベル
- I - ITTと長期アウトカムを伴う多施設ランダム化臨床試験。
- 研究デザイン
- OTHER