小児回復の質尺度(PedSQoR)の開発
総合: 80.0革新性: 8インパクト: 8厳密性: 8引用可能性: 8
概要
文献レビュー、デルファイ法、患者・家族面接、1,162例の術後小児での心理測定解析を通じて、身体・心理面を包含する20項目のPedSQoRが導出された。ステークホルダー参画により作成され、内容妥当性と因子分析に基づく項目削減が示された。
主要発見
- 41器具・216項目を整理し、デルファイ法で50項目に絞り込んだ。
- 患者・家族への面接テーマが専門家の領域定義と一致し、内容妥当性を裏付けた。
- 1,162例への実施と因子分析により、身体・心理領域を評価する最終20項目尺度を確立した。
臨床的意義
小児の麻酔・手術後の包括的回復を評価する標準指標としてPedSQoRを採用することで、試験設計、ベンチマーキング、質改善が促進される。
なぜ重要か
小児周術期試験や質改善で標準的な患者中心アウトカムを提供し、研究間比較と実装を可能にする点で重要である。
限界
- 外部妥当性、反応性、MCIDの確立が今後の課題
- 多文化環境での等価性や各施設ワークフローでの実装可能性が未検証
今後の方向性
多言語・多文化での検証、反応性とMCIDの確立、デジタル実装による日常的な周術期質指標としての活用を進める。
研究情報
- 研究タイプ
- コホート研究
- 研究領域
- 診断
- エビデンスレベル
- II - 大規模サンプルと心理測定を用いた前向き観察による尺度開発・検証
- 研究デザイン
- OTHER