メインコンテンツへスキップ

小児回復の質尺度(PedSQoR)の開発

Anesthesiology2025-04-14PubMed
総合: 80.0革新性: 8インパクト: 8厳密性: 8引用可能性: 8

概要

文献レビュー、デルファイ法、患者・家族面接、1,162例の術後小児での心理測定解析を通じて、身体・心理面を包含する20項目のPedSQoRが導出された。ステークホルダー参画により作成され、内容妥当性と因子分析に基づく項目削減が示された。

主要発見

  • 41器具・216項目を整理し、デルファイ法で50項目に絞り込んだ。
  • 患者・家族への面接テーマが専門家の領域定義と一致し、内容妥当性を裏付けた。
  • 1,162例への実施と因子分析により、身体・心理領域を評価する最終20項目尺度を確立した。

臨床的意義

小児の麻酔・手術後の包括的回復を評価する標準指標としてPedSQoRを採用することで、試験設計、ベンチマーキング、質改善が促進される。

なぜ重要か

小児周術期試験や質改善で標準的な患者中心アウトカムを提供し、研究間比較と実装を可能にする点で重要である。

限界

  • 外部妥当性、反応性、MCIDの確立が今後の課題
  • 多文化環境での等価性や各施設ワークフローでの実装可能性が未検証

今後の方向性

多言語・多文化での検証、反応性とMCIDの確立、デジタル実装による日常的な周術期質指標としての活用を進める。

研究情報

研究タイプ
コホート研究
研究領域
診断
エビデンスレベル
II - 大規模サンプルと心理測定を用いた前向き観察による尺度開発・検証
研究デザイン
OTHER