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高齢敗血症性ショック患者に対する高平均動脈圧目標の効果(OPTPRESS):多施設・実用的・非盲検・無作為化比較試験

Intensive care medicine2025-05-13PubMed
総合: 82.5革新性: 7インパクト: 0厳密性: 0引用可能性: 0

概要

敗血症性ショックの高齢ICU患者において、MAP 80–85 mmHgを目標とすると、65–70 mmHgに比べて90日死亡が絶対差10.7%増加し、腎代替療法非施行日数も短縮した。既往高血圧を含むいずれのサブグループでも高目標の利益は示されなかった。

主要発見

  • 高MAP目標(80–85 mmHg)は標準目標(65–70 mmHg)に比べ90日総死亡を増加(39.3% vs 28.6%、絶対差10.7%[95%CI 2.6–18.9])。
  • 28日における腎代替療法非施行日数は高MAP群で少なく、腎関連転帰の悪化を示唆。
  • 既往高血圧を含むいずれのサブグループでも高MAP目標の利益は認められなかった。

臨床的意義

高齢の敗血症性ショック患者では、MAP目標は80–85 mmHgではなく65–70 mmHgに設定すべきである。既往高血圧例でも高目標への引き上げは避け、昇圧薬の過剰滴定を防ぐようプロトコルや意思決定支援を見直す必要がある。

なぜ重要か

本RCTは「高いMAP目標が有利」という従来の見解に反し、有害性を明確に示した多施設実用的試験であり、高齢敗血症性ショック患者の昇圧薬管理に即時的な影響を及ぼす。

限界

  • 非盲検設計のため実施上のバイアスの可能性(ただし死亡はハードエンドポイント)。
  • 単一国での実施であり、他の医療体制への一般化には検証が必要。

今後の方向性

高MAPでの有害性の機序(微小循環障害、臓器特異的損傷など)の解明と、フレイルや血管病変を加味した個別化目標の検討が必要。多様な医療体制での外部検証も求められる。

研究情報

研究タイプ
ランダム化比較試験
研究領域
治療
エビデンスレベル
I - 死亡を主要評価項目とする無作為化比較試験
研究デザイン
OTHER