小児アデノイド切除・扁桃摘出術における静脈内・吸入・併用麻酔維持の術後呼吸器系有害事象への影響(AmPRAEC):多施設ランダム化臨床試験
総合: 81.0厳密性: 9革新性: 7ジャーナル: 8臨床: 8
概要
修正ITT解析729例において、プロポフォール静脈内維持はPRAEが最も低く(18.8%)、併用維持(28.5%)、吸入維持(43.4%)より優れていました。調整オッズ比はIV対IHで0.25、IV対IVIHで0.57、治療必要数は3~7と小さく、アデノイド切除・扁桃摘出術における維持法としてプロポフォール静注を支持します。
主要発見
- PRAE発生率:IV 18.8%(45/239)、IVIH 28.5%(70/246)、IH 43.4%(106/244)。
- 調整オッズ比:IV対IH aOR 0.25(95% CI 0.16–0.39)、IV対IVIH aOR 0.57(0.36–0.90)、IVIH対IH aOR 0.44(0.29–0.65)。
- 治療必要数:IV対IH=3、IV対IVIH=6、IVIH対IH=7。
- 全群で気管挿管・覚醒抜管を実施し、主要評価はPACUで判定。
臨床的意義
小児アデノイド切除・扁桃摘出術では、PRAE低減のため吸入維持よりプロポフォール静脈内維持を優先すべきです。施設はIV維持を前提としたプロトコール・教育やPACU監視体制の見直しを検討してください。
なぜ重要か
本多施設RCTは、小児アデノイド切除・扁桃摘出術後の呼吸合併症を減らす麻酔維持法について、診療を変え得るエビデンスを提供します。
限界
- 維持法の性質上、術者のブラインド化が困難と考えられる。
- 評価はPACU中心で長期転帰や再入院データがない。術式・国が限定的で一般化可能性に制約。
今後の方向性
他の小児手術やリスク層でのIV維持の検証、費用対効果評価、長期呼吸転帰および実装戦略の評価が望まれます。
研究情報
- 研究タイプ
- ランダム化比較試験
- 研究領域
- 治療
- エビデンスレベル
- I - 多施設デザインと調整解析を備えたランダム化比較試験。
- 研究デザイン
- OTHER