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大規模腹部手術患者における個別化周術期血圧管理:IMPROVE-multi ランダム化臨床試験

JAMA2025-10-12PubMed
総合: 81.0厳密性: 9革新性: 6ジャーナル: 10臨床: 8

概要

ドイツ15施設での高リスク大規模腹部手術患者1142例において、術前夜間MAPに基づく個別化目標は、標準管理に比べて7日間の複合転帰(急性腎障害、心筋障害、非致死性心停止、死亡)を減少させなかった(RR 1.10、95%CI 0.93–1.30、P=.31)。感染など22の副次評価項目にも差はなかった。

主要発見

  • 主要複合転帰は個別化群33.5%、標準群30.5%で差はなし(RR 1.10、95%CI 0.93–1.30、P=.31)。
  • 22の副次評価項目に有意差はなく、7日間の感染(15.9% vs 17.1%、P=.63)や90日間の腎代替療法/心筋梗塞/非致死性心停止/死亡の複合(5.7% vs 3.5%、P=.12)も差がなかった。
  • 介入は自動血圧計による術前夜間の平均MAPに基づき術中目標を設定し、対照はMAP ≥65 mmHgを目標とした。

臨床的意義

大規模腹部手術では標準のMAP ≥65 mmHgの維持を基本とし、夜間MAPに合わせた個別目標の設定で複雑化させる必要はない。早期臓器障害や死亡の改善は認められなかった。

なぜ重要か

携帯型測定に基づく個別化MAP目標を直接検証した大規模多施設RCTで有用性が示されず、個別化周術期血圧戦略の導入に一石を投じる。

限界

  • 単盲検のため術者側のパフォーマンスバイアスの可能性
  • 対象はドイツ大学病院の大規模腹部手術に限られ、主評価の追跡期間が短い(7日間)

今後の方向性

自動調節指標や臓器特異的灌流モニタリングなど灌流指向戦略の検証、微小循環エンドポイントの導入、対象集団の拡大および長期転帰の評価が必要である。

研究情報

研究タイプ
ランダム化比較試験
研究領域
治療
エビデンスレベル
I - 多施設ランダム化臨床試験で事前定義アウトカムを評価
研究デザイン
OTHER