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COVID-19呼吸不全患者における覚醒腹臥位:ランダム化臨床試験

JAMA network open2025-12-10PubMed
総合: 75.0革新性: 6インパクト: 7厳密性: 9引用可能性: 7

概要

COVID-19低酸素血症の非挿管成人445例で、覚醒腹臥位(1日6時間以上)は挿管/死亡の複合アウトカムを減少させる事後確率が93.8%(平均OR 0.74)であった。副次的転帰も好ましい傾向を示したが、信用区間は重なった。

主要発見

  • 挿管/死亡に対するAPPの有益性の事後確率は93.8%、平均OR 0.74(95%信用区間0.48–1.09)。
  • ICU外生存日数(+1.28日)や病院外生存日数(+1.55日)に好ましい傾向も、信用区間は0を含む。
  • 病棟とICU混合の集団で、intention-to-treatとベイズ解析を採用した。

臨床的意義

適格なCOVID-19低酸素患者に対し、1日6時間以上を目標とした覚醒腹臥位プロトコールの導入を推奨し、忍容性と実施率を監視する。

なぜ重要か

病棟・ICUで広く実施可能な低コスト介入の有効性を、ベイズ推論により頑健に示した点で実装価値が高い。

限界

  • 非盲検で、対照群でも自発的腹臥位が許容され効果が希釈された可能性。
  • 変異株や併用療法などCOVID-19時代の不均一性が結果に影響し得る。

今後の方向性

最適な1日実施時間と遵守促進策、非COVID低酸素性肺炎への適用、患者中心アウトカムと安全性の検証が望まれる。

研究情報

研究タイプ
ランダム化比較試験
研究領域
治療
エビデンスレベル
I - 有効性を示す高水準エビデンスのランダム化比較試験。
研究デザイン
OTHER