COVID-19呼吸不全患者における覚醒腹臥位:ランダム化臨床試験
総合: 75.0革新性: 6インパクト: 7厳密性: 9引用可能性: 7
概要
COVID-19低酸素血症の非挿管成人445例で、覚醒腹臥位(1日6時間以上)は挿管/死亡の複合アウトカムを減少させる事後確率が93.8%(平均OR 0.74)であった。副次的転帰も好ましい傾向を示したが、信用区間は重なった。
主要発見
- 挿管/死亡に対するAPPの有益性の事後確率は93.8%、平均OR 0.74(95%信用区間0.48–1.09)。
- ICU外生存日数(+1.28日)や病院外生存日数(+1.55日)に好ましい傾向も、信用区間は0を含む。
- 病棟とICU混合の集団で、intention-to-treatとベイズ解析を採用した。
臨床的意義
適格なCOVID-19低酸素患者に対し、1日6時間以上を目標とした覚醒腹臥位プロトコールの導入を推奨し、忍容性と実施率を監視する。
なぜ重要か
病棟・ICUで広く実施可能な低コスト介入の有効性を、ベイズ推論により頑健に示した点で実装価値が高い。
限界
- 非盲検で、対照群でも自発的腹臥位が許容され効果が希釈された可能性。
- 変異株や併用療法などCOVID-19時代の不均一性が結果に影響し得る。
今後の方向性
最適な1日実施時間と遵守促進策、非COVID低酸素性肺炎への適用、患者中心アウトカムと安全性の検証が望まれる。
研究情報
- 研究タイプ
- ランダム化比較試験
- 研究領域
- 治療
- エビデンスレベル
- I - 有効性を示す高水準エビデンスのランダム化比較試験。
- 研究デザイン
- OTHER