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入院中の縦断EHRを用いた臨床転帰予測のための深層学習モデル

medRxiv : the preprint server for health sciences2025-02-20PubMed
総合: 70.5革新性: 8インパクト: 7厳密性: 6引用可能性: 8

概要

2,579例のCOVID-19入院患者で学習したTECO(Transformer)はICU死亡予測AUC 0.89–0.97を示し、EDI・RF・XGBoostを上回った。MIMIC-IVのARDS(2,799例)および敗血症(6,622例)コホートでの外部検証でもAUC 0.65–0.76の優位性を示し、臨床的に解釈可能な予測因子を抽出した。

主要発見

  • 開発コホート(COVID-19)でTECOはAUC 0.89–0.97を達成し、EDI・RF・XGBoostを上回った。
  • ARDS(2,799例)および敗血症(6,622例)での外部検証でもAUC 0.65–0.76でRF・XGBoostを凌駕した。
  • 死亡と関連する臨床的に解釈可能な予測因子を特定した。

臨床的意義

前向き検証と統合が進めば、TECOはARDS(急性呼吸窮迫症候群)や敗血症の早期警告を強化し、早期介入・重点的モニタリング・トリアージの改善に資する。運用にはモデルガバナンス、施設適合の再校正、バイアス監査が必要。

なぜ重要か

縦断EHRを用いた一般化可能なAIがICU死亡を予測し、ARDS・敗血症で外部検証された点は、早期警告や資源配分を刷新し得る。

限界

  • 査読前プレプリントであり、外部検証があるとはいえ過学習の懸念が残る
  • MIMIC以外の環境や前向き運用での一般化性能は未確立

今後の方向性

多施設前向き介入評価、公平性とドリフト監視、臨床家介入型ワークフローへの統合、ARDSにおける較正済みリスクスコアとの直接比較。

研究情報

研究タイプ
コホート研究
研究領域
予後
エビデンスレベル
III - コホートデータを用いたモデル開発と後ろ向き外部検証
研究デザイン
OTHER