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ARDS患者におけるPEEP設定のための電気インピーダンス・トモグラフィ:システマティックレビューとメタアナリシス

Journal of clinical monitoring and computing2025-02-27PubMed
総合: 70.0革新性: 7インパクト: 7厳密性: 7引用可能性: 7

概要

本メタアナリシス(4研究、n=271)では、EIT誘導のPEEP設定がARDSの死亡率低下(RR 0.64、95%CI 0.45–0.91)と関連し、他の転帰に有意差は認めなかった。小規模単施設研究と報告選択の可能性が限界点である。

主要発見

  • EIT誘導のPEEP設定はARDSの死亡率を低下(RR 0.64、95%CI 0.45–0.91)。
  • 人工呼吸日数、ICU在室日数、離脱成功、気圧外傷、ドライビングプレッシャー、メカニカルパワー、SOFAスコアに有意差は認めず。
  • 対象は単施設のRCT3件と対照群あり観察研究1件(総n=271)。

臨床的意義

ARDSにおける個別化換気としてEIT誘導のPEEP設定は検討に値するが、広範な導入は多施設RCTと標準化プロトコルの整備後が適切である。

なぜ重要か

ベッドサイド画像技術を用いた換気設定がARDSの生存率に寄与し得ることを統合的に示し、PEEP設定プロトコル化の根拠を強化する。

限界

  • 全研究が単施設かつ小規模で外的妥当性に限界
  • 転帰報告の選択バイアスの可能性とEITプロトコルの不均一性

今後の方向性

標準化したEITプロトコルとコアアウトカムを用いた多施設大規模RCTおよび費用対効果評価が必要である。

研究情報

研究タイプ
メタアナリシス
研究領域
治療
エビデンスレベル
I - ランダム化比較試験を含むシステマティックレビューとメタアナリシス
研究デザイン
OTHER