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肺機能および間質性肺疾患関連遺伝子の変異は、重症COVID-19の不良転帰およびポストCOVID-19状態の肺機能に関連する

International journal of molecular sciences2025-03-13PubMed
総合: 70.0革新性: 7インパクト: 7厳密性: 7引用可能性: 7

概要

COVID-19入院患者936例において、肺機能およびILD関連遺伝子変異と重症転帰(IMV要否、ARDS分類)や院内死亡との関連を検討した。さらに退院後1年間で4回の肺機能検査を受けた102例では、遺伝背景と経時的な肺機能の関連が示された。慢性呼吸器疾患の遺伝子ネットワークとCOVID-19の重症化・回復過程に共通する病態経路を支持する結果である。

主要発見

  • COVID-19入院患者936例で、IMV要否、ARDS分類、院内死亡を用いて重症転帰を評価した。
  • 肺機能およびILD関連遺伝子の変異は、不良な急性期転帰とポストCOVID-19状態での肺機能に関連していた(タイトルの記載に基づく)。
  • 102例のポストCOVIDコホートで、1年間に4回の肺機能検査を実施し、縦断的関連解析を可能にした。

臨床的意義

遺伝学的マーカーにより、重篤な呼吸不全(IMV/ARDS)のリスク患者を同定し、退院後のフォロー強度や標的を絞った呼吸リハビリの計画に役立つ可能性がある。

なぜ重要か

慢性肺疾患のヒト遺伝学とCOVID-19の重症度・回復期の関連を架橋し、COVID-19におけるARDSのリスク層別化と機序仮説の構築に資する。

限界

  • 具体的な変異および効果量が抄録内で示されていない
  • 交絡や集団構造の影響の可能性、外部検証の記載なし

今後の方向性

人種・民族を超えた独立検証、示唆された変異・経路の機能的検証、急性期および長期転帰を統合した多遺伝子リスクツールの開発。

研究情報

研究タイプ
コホート研究
研究領域
病態生理
エビデンスレベル
III - 遺伝子変異と臨床転帰および退院後肺機能を関連付けた観察コホート研究
研究デザイン
OTHER