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TMTプロテオミクス法によるツパイARDSモデルの評価と特性解析

PloS one2025-04-16PubMed
総合: 67.0革新性: 7インパクト: 6厳密性: 7引用可能性: 6

概要

ツパイARDSモデルにTMTプロテオミクスを適用し、4,070種のタンパク質と529の差次的発現タンパク質を同定、酸化ストレス・アポトーシス・炎症・内皮障害経路の濃縮を示しました。CP、HPX、SphK1、LTF、MPOの上昇を検証し、ARDSのバイオマーカー・治療標的探索に資するリソースを提供します。

主要発見

  • LPS誘発群と対照群の肺から4,070種のタンパク質(p<0.05)を同定し、差次的発現は529(上方304、下方225、1.5倍以上)。
  • 酸化ストレス、アポトーシス、炎症反応、血管内皮障害が濃縮経路として示唆された。
  • CP、HPX、SphK1、LTF、MPOの上昇を誘発組織でウエスタンブロットにより確認。

臨床的意義

前臨床段階ではあるが、本データはARDSのバイオマーカーパネルの構築や治療標的経路の選定に示唆を与える。

なぜ重要か

種差の小さいモデルのARDSプロテオームを提示し、検証済みマーカーを示すことで、機序仮説の創出と種間翻訳を促進する。

限界

  • 単回LPS誘発モデルはARDSの不均一性を十分に反映しない可能性
  • 機能的検証およびサンプルサイズの詳細が限られている

今後の方向性

トランスクリプトーム・メタボロームとの統合、臨床ARDSコホートでのバイオマーカー検証、標的経路介入のin vivo評価。

研究情報

研究タイプ
基礎/機序研究
研究領域
病態生理
エビデンスレベル
V - 前臨床動物モデルにおけるプロテオミクスと検証実験
研究デザイン
OTHER