小児敗血症性ショックにおける平均血圧第5パーセンタイル対第50パーセンタイル目標:ランダム化比較試験
総合: 77.0革新性: 7インパクト: 0厳密性: 0引用可能性: 0
概要
小児敗血症性ショック144例の非劣性RCTで、第5パーセンタイルのMBP目標は28日死亡率で第50パーセンタイルに非劣性でした。低MBP目標はノルエピネフリン使用、血管作動療法期間・スコアを減少させ、ARDS発生率も低く、在院期間や人工呼吸、CRRT、有害事象に差はありませんでした。
主要発見
- 28日死亡率は両群で差なし(16.9% vs 23.2%;p=0.41)。
- ノルエピネフリン使用は第50パーセンタイル目標で多かった(85% vs 67%;p=0.04)。
- 血管作動療法の期間とVasoactive-Inotropic Scoreは第50群で高値(30.4±13.3 vs 18.8±10.8時間;p=0.001、VIS 64.0±35.7 vs 45.2±29.6;p=0.001)。
- ARDS発生は第50群で高率(32.8% vs 16.9%;p=0.02)。その他の二次転帰に有意差はなし。
臨床的意義
多施設検証を前提に、小児敗血症性ショックでは第5パーセンタイルのMBP目標を用いることで血管作動薬負荷を軽減し、ARDS発生を抑えられる可能性があります。
なぜ重要か
小児敗血症ガイドラインの重要な空白である血圧目標を直接比較し、血管作動薬曝露とARDSを減らしつつ生存に不利益を与えない可能性を示しました。
限界
- 単施設・非盲検であり一般化可能性や実施上のバイアスの懸念
- 症例数が中等度で、稀な有害事象や長期転帰の検出力に限界
今後の方向性
多施設盲検RCTにより個別化血行動態目標を比較し、長期の神経発達や臓器不全転帰を評価する研究が必要です。
研究情報
- 研究タイプ
- ランダム化比較試験
- 研究領域
- 治療
- エビデンスレベル
- I - 比較臨床研究として最上位のランダム化比較試験
- 研究デザイン
- OTHER