AI搭載CT心腔容積測定はMRIに匹敵して心房細動と脳卒中を予測する
総合: 78.5革新性: 8インパクト: 7厳密性: 8引用可能性: 8
概要
MESAの3,552例・15年追跡で、CAC CTからAI自動算出した左心房容積は、CMRI測定と同等にAF・脳卒中を予測し(AFのAUC約0.80、脳卒中約0.76)、CHARGE-AF、NT-proBNP、Agatstonスコアに追加すると5年AFリスクの再分類を改善した。
主要発見
- CAC CT由来のAI左心房容積は、CMRI測定と同等のAUCでAF・脳卒中を予測した(AF:0.802対0.798、脳卒中:0.762対0.751)。
- AI-CAC LAの追加でCHARGE-AF、NT-proBNP、Agatstonに対する5年AF予測の連続NRIが有意に改善した。
- 無症候・多民族コホートの15年アウトカムでAI体積測定の堅牢性を確認。
臨床的意義
CAC撮像にAI左心房容積測定を組み込み、高リスク例の抽出と予防介入・心電モニタリング強化に活用でき、新規検査を要しません。
なぜ重要か
広く取得されるCAC CTから、専用CMRIなしにAIで追加予後情報(AF/脳卒中リスク)を抽出可能にし、機会的スクリーニングを可能にするため。
限界
- 観察研究で因果推論に限界があり、臨床導入とワークフロー統合の有用性は前向き実装研究が必要。
- 有症候集団や装置・プロトコール差への一般化可能性の検証が必要。
今後の方向性
前向き運用でのトリガー型モニタリング・予防介入の検証、装置・ベンダ間較正、費用対効果評価が求められます。
研究情報
- 研究タイプ
- コホート研究
- 研究領域
- 診断/予後
- エビデンスレベル
- II - 長期アウトカムを伴う前向きコホート解析
- 研究デザイン
- OTHER