生涯にわたる冠動脈疾患リスクにおけるゲノムおよび臨床リスクの動的な重要性
総合: 81.5革新性: 8インパクト: 8厳密性: 8引用可能性: 9
概要
2つの大規模縦断コホートで、CADの多遺伝子リスクは若年期で予測価値が最も高く、特に40–45歳でプールコホート式を上回った。PRS追加によりAUCは全体で5.1%、55歳未満で6.5%増加し、年齢に応じた精密予防の有用性が示された。
主要発見
- CAD PRSのハザード比はFOS19歳で3.58、UKB70歳で1.51となり、年齢とともに低下する動的効果が示された。
- 40–45歳ではPRSがプールコホート式より3.2倍多く将来のCADイベントを適切に同定した。
- PRS追加によりAUCは全体で+5.1%、55歳未満で+6.5%改善した。
臨床的意義
55歳未満の成人におけるCADリスク評価へPRSの導入を検討し、従来モデルより早期に高リスク者を同定して、早期のスタチン投与や生活習慣介入、重点的フォローを可能にする。
なぜ重要か
ゲノムリスクが最も有用となる年齢層を定量化し、リスク層別化や予防治療開始のタイミングを直接的に示す。若年期スクリーニングへのPRS統合を後押しする。
限界
- 観察研究であり因果推論に限界があり、未測定交絡の影響を受け得る。
- 欧州系集団が主体であり、他民族への一般化可能性に制約がある。
今後の方向性
PRS主導の予防経路の前向き実装研究、異なる祖先集団での検証、若年期スクリーニングにおける費用対効果の評価が求められる。
研究情報
- 研究タイプ
- コホート研究
- 研究領域
- 予防/予後
- エビデンスレベル
- II - 2つの大規模集団における前向き・縦断コホート解析
- 研究デザイン
- OTHER