石灰化冠動脈狭窄に対するロータブレーション、リソトリプシー、レーザーの比較:ROLLER COASTR-EPIC22試験
総合: 80.0革新性: 8インパクト: 8厳密性: 8引用可能性: 8
概要
石灰化病変に対する初の三者RCTで、IVLはOCT評価のステント拡張率でRAに非劣性、ELCAは非劣性を満たしませんでした。最小ステント面積、手技成功、合併症は概ね同等で、IVLは合併症が数値上少ない傾向でした。
主要発見
- IVLはOCT測定のステント拡張率でRAに非劣性、ELCAは非劣性未達でした。
- 最小ステント面積、手技成功率、合併症は群間で同等で、IVLは合併症が数値上少ない傾向でした。
- 171例を登録し、重度石灰化が82.5%と高率で、慢性冠症候群と急性冠症候群が混在していました。
臨床的意義
高度石灰化病変では、十分なステント拡張のためにIVLをRAの代替として考慮可能です。非劣性未達のELCAは適応を慎重に選ぶべきです。
なぜ重要か
手技リスクが高く不確実性の大きい石灰化PCIのデバイス選択に、3手法の無作為化比較という実践的エビデンスを提供します。
限界
- 症例数が限られ、臨床イベントやサブグループ解析の検出力が不足
- 非劣性マージン設定や各デバイスの術者経験が成績に影響し得る
今後の方向性
石灰化重症度・血管径・併用戦略(例:RA+IVL)で層別し、臨床イベントに十分な検出力を持つ実践的試験が望まれます。
研究情報
- 研究タイプ
- ランダム化比較試験
- 研究領域
- 治療
- エビデンスレベル
- I - 3手法を直接比較した無作為化試験
- 研究デザイン
- OTHER