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持続性心房細動に対する個別化治療のための人工知能:ランダム化比較試験

Nature medicine2025-02-15PubMed
総合: 87.0革新性: 8インパクト: 9厳密性: 9引用可能性: 9

概要

多施設二重盲検RCT(n=370)にて、PVIにAI誘導の時空間分散領域標的化を追加すると、単回手技後12か月のAF非再発率がPVI単独より高い結果(88%対70%)となり、安全性は同等だが手技時間は延長しました。一方、あらゆる心房性不整脈の自由度は差がなく、術後に器質化心房頻拍が生じ得ることが示唆されました。

主要発見

  • AI誘導の個別化アブレーション+PVIは、12か月のAF非再発率がPVI単独(70%)に比べ88%と優越性を示した(ログランクP<0.0001)。
  • 単回手技後の「あらゆる心房性不整脈」自由度には差がなく、術後に器質化心房頻拍の発生が示唆された。
  • 安全性は同等だが、手技時間・アブレーション時間はAI併用群で約2倍に延長した。

臨床的意義

経験豊富な施設では、PVIにAI誘導の分散マッピングを併用する戦略が選択肢となり得ます。AF非再発率の向上と手技時間の延長を勘案し、術後の器質化心房頻拍発生への備えが必要です。

なぜ重要か

AI誘導の基質マッピングが標準PVIを上回る有効性を示した高品質のエビデンスであり、持続性AFのアブレーション戦略を再定義し得ます。

限界

  • 単回手技・12か月追跡のため、長期持続性や再手技の影響は未評価
  • AI群で手技時間が延長し、あらゆる心房性不整脈の自由度に差がなかった

今後の方向性

長期持続性、器質化心房頻拍への影響、費用対効果、多施設・術者間での一般化可能性の評価、および他のマッピング法との統合が必要。

研究情報

研究タイプ
ランダム化比較試験
研究領域
治療
エビデンスレベル
I - 多施設二重盲検ランダム化比較試験で事前規定の評価項目を設定
研究デザイン
OTHER