村の診療所における遠隔医療型統合的心房細動管理:クラスター無作為化試験
総合: 87.0革新性: 8インパクト: 9厳密性: 9引用可能性: 9
概要
30診療所を対象とするクラスター無作為化試験(n=1,039)で、遠隔医療を核とした村医主導の統合的AFケアは、通常診療に比べ遵守率を有意に改善し、複合心血管イベントを減少させた(HR 0.64, 95% CI 0.50–0.82)。ベネフィットは中央値34カ月の追跡で持続した。
主要発見
- 12カ月時点の統合ケア遵守率は、遠隔医療群33.1%対通常診療群8.7%(群間差24.4%、95% CI 18.3–30.5;P<0.001)。
- 約34カ月追跡で複合心血管イベント年率は遠隔医療群6.2%対通常診療群9.6%、HR 0.64(95% CI 0.50–0.82;P<0.001)。
- 34カ月時点でも遵守改善は持続し、統合ケア達成は41.8%対10.3%(P<0.001)。
臨床的意義
遠隔医療で支援された地域医療者主導の統合的AFケア経路を導入することで、特に農村・医療過疎地域で遵守率と心血管転帰の改善が期待できる。
なぜ重要か
資源制約下でも適用可能なケア提供イノベーションがAF転帰を改善することを示し、世界的な実装ギャップに対する解決策を提示するため。
限界
- 単一国での検証であり他の医療体制への一般化に限界
- クラスター間の実装ばらつきや汚染の可能性
今後の方向性
費用対効果評価、多様な医療体制での拡張性検証、他の慢性心血管疾患への適用可能性の検討。
研究情報
- 研究タイプ
- ランダム化比較試験
- 研究領域
- 治療
- エビデンスレベル
- I - クラスター無作為化比較試験で患者レベルの転帰と盲検判定を伴う高水準のエビデンス
- 研究デザイン
- OTHER