急性冠症候群患者の管理に関する2025 ACC/AHA/ACEP/NAEMSP/SCAIガイドライン:ACC/AHA臨床実践ガイドライン合同委員会からの報告
総合: 80.0革新性: 7インパクト: 9厳密性: 8引用可能性: 9
概要
本マルチソサエティ・ガイドラインは、過去のSTEMI/NSTE-ACS文書以降のエビデンスを統合し、2016年のDAPT期間更新を置き換える包括的なACS管理の更新です。診断、血行再建、抗血栓療法を網羅し、系統的にエビデンスを検討しています。
主要発見
- 2023年7月〜2024年4月の包括的エビデンスレビューを実施。
- 従来のDAPT期間更新を廃止・置換し、2021年血行再建ガイドラインと整合。
- 多数の推奨が更新され、新規エビデンスに基づく推奨を追加。
臨床的意義
抗血小板・抗凝固(DAPT期間を含む)、緊急PCIの導線、リスク層別化、血行再建ガイドラインとの整合などの推奨が更新され、院内プロトコルやオーダーセットに反映されます。
なぜ重要か
ACSガイドラインは世界の診療と品質指標を規定し、本更新は院前トリアージから侵襲的治療、二次予防までの急性期ケアに直結して影響します。
限界
- 統合の質は基礎研究の質に依存し、要旨では個別推奨の詳細が不明。
- 英語文献中心で非英語試験の包含が限定される可能性。
今後の方向性
実装研究やレジストリでの順守・アウトカム評価、確実性の低い領域での標的型RCTの実施。
研究情報
- 研究タイプ
- システマティックレビュー
- 研究領域
- 治療/診断/予防
- エビデンスレベル
- I - 高水準エビデンスの包括的統合に基づくガイドライン
- 研究デザイン
- OTHER