慢性完全閉塞(CTO)に対するPCIで血管内イメージングは臨床成績を改善する:ランダム化比較試験のメタ解析
総合: 79.5革新性: 7インパクト: 8厳密性: 9引用可能性: 7
概要
5件のRCT(1,296例)で、IVIガイドCTO PCIは1~3年のMACE(RR 0.55)とTVR(RR 0.52)を有意に低減し、IVUSサブ群でも一貫した効果が示されました。心筋梗塞や死亡/心臓死の差は認められませんでした。
主要発見
- IVIガイドCTO PCIはMACEを低減(7.2% vs 13%、RR 0.55、p=0.012)。
- 標的血管再血行再建が低率(3.1% vs 6.7%、RR 0.52、p=0.038)。
- IVUSサブ群でも効果を確認(MACE RR 0.59、p=0.019)。MIと死亡は同等。
臨床的意義
CTO PCIでIVIを標準導入することで再血行再建や複合有害事象の低減が期待でき、IVUS/OCTの設備整備と術者の熟達が求められます。
なぜ重要か
CTO介入で血管内イメージングがハードエンドポイントを改善するRCTエビデンスを提示し、複雑PCI最適化のためのIVUS/OCTの広範な採用を後押しします。
限界
- 総症例数が中等度で追跡期間が1~3年と限定的
- イメージング手法(IVUS vs OCT)や手技の不均一性
今後の方向性
CTO PCIにおけるIVUSとOCTの直接比較試験、費用対効果分析、多様な医療体制での実装研究。
研究情報
- 研究タイプ
- メタアナリシス
- 研究領域
- 治療
- エビデンスレベル
- I - ランダム化比較試験のメタ解析
- 研究デザイン
- OTHER