発作性心房細動に対するパルスフィールドアブレーションとクライオバルーンアブレーションの比較
総合: 84.0革新性: 8インパクト: 8厳密性: 9引用可能性: 8
概要
連続モニタリングを用いたRCTで、PFAは1年再発率がクライオより低く(37.1% vs 50.7%)、非劣性を満たし僅差で優越も達成した。合併症は低率で両群同程度(1.0% vs 1.9%)。
主要発見
- 主要評価で非劣性を満たし(差 −13.6%、P<0.001)、優越性も達成(P=0.046)。
- 術後91〜365日の再発はPFA 37.1%、クライオ 50.7%。
- 手技関連合併症は低率で同程度(1.0% vs 1.9%)。
臨床的意義
症候性発作性心房細動では、PFAはクライオに対し再発抑制が優れ安全性は同等であり、有力な第一選択肢となる。導入可能な施設ではPFAの優先検討が妥当。
なぜ重要か
PVIの第一選択エネルギーとしてPFAの有効性と安全性を直接比較で示し、臨床導入とガイドライン改訂を後押しする質の高いエビデンスである。
限界
- 単一国・中規模サンプル(n=210)、12カ月の追跡にとどまる
- 非劣性マージン(20%ポイント)が比較的広い
今後の方向性
持続性AFでの多国大規模試験、病変耐久性の長期評価、多様な解剖・併存疾患における実臨床安全性の確立が求められる。
研究情報
- 研究タイプ
- ランダム化比較試験
- 研究領域
- 治療
- エビデンスレベル
- I - 客観的なリズムモニタリング評価を伴う無作為化直接比較試験
- 研究デザイン
- OTHER