女性における経カテーテル対外科的大動脈弁置換術:RHEIA試験
総合: 87.0革新性: 8インパクト: 9厳密性: 9引用可能性: 9
概要
女性のみを対象とした多施設無作為化試験で、TAVIは1年の死亡・脳卒中・再入院複合転帰を外科手術より低減(8.9%対15.6%)し、非劣性および優越性を達成しました。全死亡(0.9%対2.0%)と再入院(5.8%対11.4%)はTAVIで低く、脳卒中は同程度でした。
主要発見
- 1年主要複合転帰:TAVI 8.9%対手術15.6%;TAVIは非劣性を満たし優越性も達成。
- 全死亡:0.9%(TAVI)対2.0%(手術);再入院:5.8%対11.4%;脳卒中:3.3%対3.0%。
- 欧州48施設で無作為化;平均年齢73歳;外科リスク低値(STS約2.1%)。
臨床的意義
低外科リスクの重症大動脈弁狭窄症の女性では、1年複合転帰の優越と再入院減少から、TAVIを第一選択として強く検討すべきです。
なぜ重要か
重症大動脈弁狭窄症の女性において、TAVIが1年転帰で外科手術に優越することを示した初の女性限定無作為化比較であり、性差に基づく治療選択に直結します。
限界
- 厳密なITTではなくas-treated解析であり推定値にバイアスの可能性
- 追跡は1年に限られ、長期耐久性や弁関連転帰は未確定
今後の方向性
5〜10年の長期追跡で弁耐久性・構造的劣化・ペースメーカー植込み率・QOLを評価し、より広い外科リスク群での成績を検証する必要があります。
研究情報
- 研究タイプ
- ランダム化比較試験
- 研究領域
- 治療
- エビデンスレベル
- I - 1年時点で優越性を示した無作為化比較試験
- 研究デザイン
- OTHER