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冠動脈CT血管造影に基づくAIプラーク負荷の安全域カットオフ導出と外部検証:長期ACS予測

European heart journal. Cardiovascular Imaging2025-04-17PubMed
総合: 80.0革新性: 8インパクト: 8厳密性: 8引用可能性: 8

概要

約7年追跡の2レジストリで、AIにより算出したPAV 2.6%カットオフは将来のACSに対し感度≥90%・陰性的中率99%を達成し、低リスク群を大きく同定した。一方、閾値以上ではACSリスクが有意に高かった。

主要発見

  • 導出群(n=2,271):PAV≥2.6%で将来ACSに対し感度90.0%、陰性的中率99.0%(追跡中央値6.9年)。
  • 外部検証(n=568):PAV≥2.6%で感度92.6%、陰性的中率99.0%(6.7年)。
  • PAV≥2.6%はACSリスク上昇と独立関連(HR 4.65[導出]、HR 7.31[検証])。
  • PAV<2.6%の割合は導出45.2%、検証34.3%で、無プラーク(PAV 0%)に比べ低リスク群を広く同定可能。

臨床的意義

CCTA所見にAI-PAVと2.6%安全域を併記することで、低リスク例の安心提供と閾値超過例での予防強化・監視優先度付けを可能にする。

なぜ重要か

高感度を維持しつつ過剰診断を回避するAI-CCTAの閾値を提示し、意思決定やフォローの効率化に資する。

限界

  • 観察レジストリ研究であり、リスク表示を超える介入可能性は前向き検証が必要
  • 装置・AI手法・多様な集団への一般化には追加評価が必要

今後の方向性

AI-PAV閾値を診療経路(トリアージ・治療強化)に組み込む前向き試験、マルチベンダー検証、費用対効果分析が求められる。

研究情報

研究タイプ
コホート研究
研究領域
診断
エビデンスレベル
III - 予後判定用カットオフの導出と外部検証を行った観察研究
研究デザイン
OTHER