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新規二相性カテーテルによるパルスフィールドアブレーション対熱アブレーション(発作性心房細動):InsightPFA試験

Journal of the American College of Cardiology2025-12-04PubMed
総合: 85.5革新性: 8インパクト: 8厳密性: 9引用可能性: 9

概要

発作性心房細動287例の無作為化試験で、nsPFAは12カ月の不整脈再発抑制においてAIガイド下RFAに非劣性で、安全性も同等、両群とも急性肺静脈隔離成功は100%でした。nsPFAは手技時間・左房滞在時間・通電時間を短縮した一方、透視時間と被ばくは増加しました。

主要発見

  • 主要有効性は非劣性を達成:12カ月薬剤非使用での不整脈再発なしが65.5% vs 64.1%。
  • 安全性は同等で、急性PVI成功は両群100%。
  • nsPFAは手技・左房滞在・通電時間を短縮したが、透視時間と被ばくは増加。

臨床的意義

nsPFAは利用可能な施設では発作性心房細動のPVIにおけるRFの代替となり得ます。手技時間短縮が見込める一方、透視時間低減の工夫が必要です。

なぜ重要か

組織選択性の非熱エネルギー源をRCTで示し、有効性・安全性を維持しつつ手技効率化を可能にした点で、合併損傷低減を目指す潮流に合致し重要です。

限界

  • 単一国での実施であり、他地域・オペレーターや機器への一般化は検証が必要。
  • 透視・被ばく増加は最適化の余地があり、習熟度に依存する可能性。

今後の方向性

クライオバルーンとの直接比較、持続性AFなど基質横断での評価、耐久性マッピング、食道・横隔神経などの安全性評価、ワークフローと被ばく最適化の研究が必要です。

研究情報

研究タイプ
ランダム化比較試験
研究領域
治療
エビデンスレベル
I - 多施設無作為化非劣性試験
研究デザイン
OTHER