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乳臼歯における病変無菌化・組織修復(LSTR)テクニックに用いる根管洗浄剤の有効性:ランダム化比較臨床試験

Journal of the Indian Society of Pedodontics and Preventive Dentistry2025-01-12PubMed
総合: 69.5革新性: 6インパクト: 7厳密性: 8引用可能性: 6

概要

乳臼歯LSTRの無作為化試験(n=40)で、クロルヘキシジンは最良の臨床成績と最小の根吸収を示し、分岐部透過像の縮小は次亜塩素酸ナトリウムが最大であった。全洗浄剤は生理食塩水より有効で、代替3-Mix貼薬前の洗浄の有用性を支持する。

主要発見

  • 全洗浄剤群は生理食塩水対照と比較して臨床成功を達成した(P<0.05)。
  • 2%クロルヘキシジンは最良の臨床成績と最小の根吸収を示した。
  • 2%次亜塩素酸ナトリウムは分岐部透過像の縮小が最大であった。
  • 追跡は18か月に及び、臨床・放射線学的評価が一貫して行われた。

臨床的意義

小児のLSTRでは、総合的な臨床成功と根吸収の抑制にはクロルヘキシジンを、画像上の病変縮小を重視する場合は次亜塩素酸ナトリウムを選択する臨床判断が示唆される。

なぜ重要か

18か月追跡の比較臨床データにより小児LSTRにおける洗浄剤選択を具体的に導き、手技の標準化に寄与する可能性がある。

限界

  • 単施設・症例数が中程度(n=40)
  • 盲検化や割付隠蔽の手続きが記載されていない

今後の方向性

標準化したアウトカムと微生物学的指標を含む多施設大規模RCTを実施し、自然脱落まで追跡期間を延長することが望まれる。

研究情報

研究タイプ
ランダム化比較試験
研究領域
治療
エビデンスレベル
II - 症例数が中程度で盲検化の記載が限定的なランダム化比較臨床試験
研究デザイン
OTHER