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m-PFC-HPLCを用いた化粧品中β-ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)の定量法開発

Journal of AOAC International2025-04-07PubMed
総合: 70.0革新性: 7インパクト: 7厳密性: 7引用可能性: 7

概要

MWCNT充填m-PFCを併用したHPLC法で、マスク液・乳液・クリーム中NMNを高回収率・低RSDで定量し、LOQは5.0 mg/kgであった。市販7製品への適用では、NMN含有表示にもかかわらず非検出の製品があった。

主要発見

  • 3種類の化粧品基材に対し、5.0–500 μg/mLの直線性とLOQ 5.0 mg/kgを有するm-PFC(MWCNT)-HPLC法を確立した。
  • 精度RSD<3%、回収率93.9–109.4%(RSD<3.7%)と高い正確性・再現性を示した。
  • ECサイト購入7製品に適用し、NMN表示にもかかわらず非検出の製品があることを確認した。

臨床的意義

規制機関や製造者は本法によりNMN含量を検証でき、消費者保護と表示標準化に寄与する。

なぜ重要か

複雑基材中NMNの再現性あるQC法を提供し、表示不一致の可能性を示した点で、規制監視に直結する意義が高い。

限界

  • 評価は3種類の基材に限られ、他製剤への一般化には追加検証が必要
  • 本法はNMNに特異的で、関連代謝物や前駆体は対象外である

今後の方向性

他基材での妥当性確認と規制標準との整合、関連するNAD+前駆体の多重検出への拡張が望まれる。

研究情報

研究タイプ
症例集積
研究領域
診断
エビデンスレベル
V - 分析法の開発・検証および市販製品への適用
研究デザイン
OTHER