身体醜形障害の有病率:系統的レビューとメタアナリシス
総合: 70.0革新性: 6インパクト: 8厳密性: 7引用可能性: 8
概要
本メタアナリシスは、形成外科患者で24%、一般集団で17%と高い身体醜形障害(BDD)有病率を示し、女性およびラテンアメリカで高率であった。審美・皮膚科診療におけるBDDスクリーニングの常態化が求められる。
主要発見
- 一般集団で17%、形成外科患者で24%というBDD有病率を推定
- 女性で高率、地域差がありラテンアメリカが最も高い
- 複数データベース検索、Rを用いたメタ解析、JBI評価による系統的手法
臨床的意義
審美手術前にBDDQなどの妥当化済みツールでスクリーニングを行い、重症BDDでは施術を回避し、精神科への紹介体制を整備する。インフォームドコンセントでリスクを明確化する。
なぜ重要か
各診療領域でのBDD負担を定量化し、美容医療に精神科的スクリーニングと紹介体制を組み込むエビデンスを提供する。
限界
- 診断ツールや横断研究による不均一性が大きい可能性
- 美容クリニック由来サンプルで過大推定・選択バイアスの懸念、縦断データが乏しい
今後の方向性
研究間でBDD診断ツールの標準化を進め、審美クリニックでのスクリーニングから治療介入(段階的ケア)までの転帰評価を行う。
研究情報
- 研究タイプ
- システマティックレビュー/メタアナリシス
- 研究領域
- 診断
- エビデンスレベル
- I - 横断研究のメタ解析による有病率推定に基づく総合的証拠
- 研究デザイン
- OTHER