インプラント周囲炎患者におけるインプラント周囲炎症と歯周ポケット内Porphyromonas gingivalis保菌低減に対するバイオフラボノイド強化ハーブ系洗口液と0.12%/0.2%クロルヘキシジンの有効性比較
総合: 74.0革新性: 7インパクト: 7厳密性: 8引用可能性: 7
概要
機械的デブライドメント後の維持管理として、バイオフラボノイド強化ハーブ系洗口液は、0.12%および0.2%クロルヘキシジンよりも90日時点でプラーク、出血、ポケット深さ、P. gingivalis保菌の低下が大きく、代替選択肢となり得ます。
主要発見
- 90日間、バイオフラボノイド洗口液と0.12%/0.2%クロルヘキシジンを比較する無作為化試験(n=67)。
- mPI、mBI、PDの低下はハーブ系洗口液が両CHX群より有意に大きかった(P<0.05)。
- 歯周ポケット内P. gingivalis保菌はハーブ群で13.6%に低下し、0.12%群50.0%、0.2%群54.5%を下回った。
臨床的意義
デブライドメント後の維持療法として、インプラント周囲炎患者にバイオフラボノイド系洗口液の使用を検討し得ます。多施設検証と安全性・忍容性の評価が求められます。
なぜ重要か
標準治療であるクロルヘキシジンとの直接比較無作為化試験で優越性を示し、インプラント周囲炎の維持療法プロトコールを変える可能性があります。
限界
- 単施設で症例数が比較的少なく、追跡は90日間
- 盲検化や割付隠蔽の記載がなく、有害事象の詳細が不明
今後の方向性
多施設盲検RCTで追跡期間を延長し、効果の持続性・安全性、骨吸収やインプラント生存率への影響を検証する。
研究情報
- 研究タイプ
- ランダム化比較試験
- 研究領域
- 治療
- エビデンスレベル
- II - 中規模の無作為化比較試験
- 研究デザイン
- OTHER