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肥満に対する腹腔鏡下ルーワイ胃バイパスと腹腔鏡下スリーブ状胃切除の長期成績:SM-BOSSランダム化臨床試験

JAMA surgery2025-02-19PubMed
総合: 82.5革新性: 7インパクト: 9厳密性: 9引用可能性: 8

概要

本多施設RCT(n=217、追跡10年以上)では、PP解析でRYGBがSGより過剰BMI減少率に優れ、新規GERDが少なく、解剖学的コンバージョンも著しく少なかった。ITTでは%EBMIL差は有意でなく、総体重減少率は両群で同程度であった。

主要発見

  • 10年以上のPP解析で%EBMILはRYGBがSGより優れた(65.9%対56.1%、P=0.048)。
  • SGは不十分な減量や逆流によりコンバージョン率が高かった(29.9%対5.5%、P<0.001)。
  • 新規GERDはSGで多く(P=0.02)、総体重減少率は類似した(27.7%対25.5%、P=0.37)。

臨床的意義

逆流制御と長期耐久性を重視する患者にはRYGBを優先検討すべきであり、SGの候補者には新規GERDや長期のコンバージョンリスクの高さを十分に説明する必要がある。

なぜ重要か

代謝外科における術式選択を導く希少な長期ランダム化比較データであり、GERDやコンバージョンリスクに関する患者説明に直結する。

限界

  • 10年時点の追跡完遂率が65.4%と不完全で、脱落バイアスの可能性
  • 長期の主解析(ITT)での%EBMIL差は統計学的有意差を示さなかった

今後の方向性

GERDの有無、糖尿病寛解の持続性、栄養学的転帰で層別化した直接比較試験を行い、標準化された逆流指標と患者報告アウトカムを含めるべきである。

研究情報

研究タイプ
ランダム化比較試験
研究領域
治療
エビデンスレベル
I - 長期追跡を伴うランダム化比較試験
研究デザイン
OTHER