肥満クラスI・II・IIIと健康アウトカムの関連
総合: 78.5革新性: 7インパクト: 8厳密性: 8引用可能性: 9
概要
All of Usの多様な27万人で、肥満は16疾患の発症と段階的に関連し、クラスIII肥満では閉塞性睡眠時無呼吸(HR10.94)、2型糖尿病(HR7.74)、MASLD(HR6.72)との関連が最強でした。OSAの集団寄与割合は最大51.5%でした。
主要発見
- 肥満は心血管・腎・代謝など16アウトカムの発症と段階的に関連した。
- クラスIII肥満は閉塞性睡眠時無呼吸(HR10.94)、2型糖尿病(HR7.74)、MASLD(HR6.72)との関連が最強であった。
- 集団寄与割合は変形性関節症14.0%からOSA51.5%までで、性別・人種を問わず一貫していた。
臨床的意義
クラスII–III肥満では閉塞性睡眠時無呼吸、MASLD、2型糖尿病のスクリーニングを優先し、段階的リスクに応じて予防や代謝治療の強度を調整します。
なぜ重要か
多様な集団で肥満度別の発症リスクを高精度に示し、GLP-1時代の予防・スクリーニング・政策立案に資するため重要です。
限界
- 観察研究であり、EHR由来アウトカムの誤分類や残余交絡の可能性がある
- 追跡期間や曝露の時間変化が抄録では明記されていない
今後の方向性
内臓脂肪や炎症の媒介解析、クラスII–III肥満における標的スクリーニング戦略の検証、抗肥満薬による治療効果修飾の定量化が求められます。
研究情報
- 研究タイプ
- コホート研究
- 研究領域
- 予後/予防
- エビデンスレベル
- II - 発症アウトカムに対する大規模調整コホート解析
- 研究デザイン
- OTHER