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肥満クラスI・II・IIIと健康アウトカムの関連

NEJM evidence2025-03-25PubMed
総合: 78.5革新性: 7インパクト: 8厳密性: 8引用可能性: 9

概要

All of Usの多様な27万人で、肥満は16疾患の発症と段階的に関連し、クラスIII肥満では閉塞性睡眠時無呼吸(HR10.94)、2型糖尿病(HR7.74)、MASLD(HR6.72)との関連が最強でした。OSAの集団寄与割合は最大51.5%でした。

主要発見

  • 肥満は心血管・腎・代謝など16アウトカムの発症と段階的に関連した。
  • クラスIII肥満は閉塞性睡眠時無呼吸(HR10.94)、2型糖尿病(HR7.74)、MASLD(HR6.72)との関連が最強であった。
  • 集団寄与割合は変形性関節症14.0%からOSA51.5%までで、性別・人種を問わず一貫していた。

臨床的意義

クラスII–III肥満では閉塞性睡眠時無呼吸、MASLD、2型糖尿病のスクリーニングを優先し、段階的リスクに応じて予防や代謝治療の強度を調整します。

なぜ重要か

多様な集団で肥満度別の発症リスクを高精度に示し、GLP-1時代の予防・スクリーニング・政策立案に資するため重要です。

限界

  • 観察研究であり、EHR由来アウトカムの誤分類や残余交絡の可能性がある
  • 追跡期間や曝露の時間変化が抄録では明記されていない

今後の方向性

内臓脂肪や炎症の媒介解析、クラスII–III肥満における標的スクリーニング戦略の検証、抗肥満薬による治療効果修飾の定量化が求められます。

研究情報

研究タイプ
コホート研究
研究領域
予後/予防
エビデンスレベル
II - 発症アウトカムに対する大規模調整コホート解析
研究デザイン
OTHER