マイクロRNA甲状腺分類子の外部検証:実臨床での前向き研究
総合: 78.5革新性: 7インパクト: 9厳密性: 8引用可能性: 8
概要
独立した前向き実臨床検証(256例)で、マイクロRNA分類子は感度83%、特異度83.5%、陰性的中率93.6%を示し、9割近い症例で臨床判断を支持、手術を79.5%削減した。判定不確定結節の管理における有用性を裏付ける。
主要発見
- 判定不確定(Bethesda III/IV)256例での前向き外部検証。
- 感度83.0%、特異度83.5%、陽性的中率62.8%、陰性的中率93.6%。
- 陰性95.5%、陽性89.8%で臨床判断を支持し、手術を79.5%削減。
臨床的意義
Bethesda III/IV結節において、このマイクロRNA検査を診断フローに統合することで、診断目的の甲状腺切除を減らし、高い陰性的中率を背景に陰性例は安全に経過観察し、陽性例に手術を優先できる。
なぜ重要か
高頻度の内分泌疾患において、分子診断を実臨床で外部検証し、過剰治療を減らす管理を変える即時的な臨床インパクトがある。
限界
- 陰性例での外科的確証が限られ、陰性的中率が過大評価される可能性
- 単一プラットフォームでの評価であり、施設間・集団間の一般化には追加検証が必要
今後の方向性
他の分子分類子との多施設比較検証、費用対効果評価、陰性例の長期追跡による悪性化率などの転帰を確立する必要がある。
研究情報
- 研究タイプ
- コホート研究
- 研究領域
- 診断
- エビデンスレベル
- II - ランダム化なしの前向き実臨床外部検証研究。
- 研究デザイン
- OTHER