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MATISSE試験:妊婦用RSV前融合Fタンパク質ワクチンの有効性・安全性・免疫原性の最終解析

Obstetrics and gynecology2025-01-02PubMed
総合: 82.5革新性: 7インパクト: 9厳密性: 9引用可能性: 8

概要

7,420例の妊婦を対象とした国際第3相RCTで、RSVpreF母体接種は出生後90日で82.4%、180日で70.0%の重症RSV関連下気道疾患抑制を示した。母体で強い免疫応答が誘導され、新生児への抗体移行は高効率であり、新たな安全性懸念は認められなかった。

主要発見

  • 乳児の重症RSV関連下気道疾患に対する有効性は出生後90日で82.4%、180日で70.0%。
  • 母体で強力な免疫応答が誘導され、複数のサブグループで胎盤移行が高効率。
  • 最終安全性解析でも新たな懸念はなく、一次解析と整合。

臨床的意義

生後6か月までの乳児の重症RSV疾患予防に向けて、母体RSVpreF接種の広範な導入を支持し、母児の免疫原性の強さと安全性の確からしさを示す。

なぜ重要か

世界的な呼吸器疾患負担に対し、生後6か月までの乳児保護を目的とした母体RSV免疫を大規模RCTで確証した点で決定的なエビデンスである。

限界

  • 有効性は180日までであり、より長期の児の転帰は未評価。
  • 免疫原性はサブセット評価であり、地域差などの不均一性は継続的評価が必要(関連解析で補足)。

今後の方向性

6か月超の持続性、同時接種戦略、地域横断の実臨床有効性、乳児受動免疫プログラムとの統合の検討。

研究情報

研究タイプ
ランダム化比較試験
研究領域
予防
エビデンスレベル
I - 大規模な無作為化二重盲検プラセボ対照第3相試験で臨床エンドポイントを評価。
研究デザイン
OTHER