小児結核の血液ベース診断:南アフリカおよびドミニカ共和国における前向きコホート研究
総合: 78.5革新性: 7インパクト: 9厳密性: 8引用可能性: 8
概要
2つの前向きコホート(n=258)で、血清MAP-TBアッセイは未確診・肺外例を含む小児結核の診断に有用で、治療反応も追跡できた。確診例に対する感度は培養・Xpertと同等であり、ただし1歳未満を含めると特異度は低下した。
主要発見
- 確診・未確診小児結核に対するMAP-TBの感度は、確診に対する培養・Xpertと同等であった。
- 特異度は年齢依存性を示し、1歳未満を含めると98.1%から78.4%に低下した。
- 症状改善例では治療開始6か月でMAP-TB値が低下し、治療反応モニタリングに資することが示唆された。
臨床的意義
血清MAP-TBは小児で侵襲的な呼吸器検体への依存を減らし、肺外例を含む早期診断を後押しし、治療反応のモニタリング手段を提供し得る。
なぜ重要か
多様な環境で小児結核に対する非喀痰・血液ベースの診断と治療モニタリングを可能にし、大きな診断のギャップを埋める。
限界
- 1歳未満で特異度が低下し、年齢に応じた閾値調整が必要となる可能性がある。
- 結核病型やHIV状態別の詳細な性能は抄録に示されていない。
今後の方向性
Xpert Ultraや宿主転写産物アッセイとの直接比較実装研究、年齢別閾値の最適化、高HIV負担地域での評価。
研究情報
- 研究タイプ
- コホート研究
- 研究領域
- 診断
- エビデンスレベル
- II - 事前定義基準と追跡を備えた前向き診断精度コホート。
- 研究デザイン
- OTHER